メンタル繊細さんでも安心して読める
穏やかでやさしく、大きな事件や強い対立の少ない物語を選んで取り上げています。
繊細さん向けのお話

映画「キミとアイドルプリキュア♪」─“好き”の記憶が、心を照らす

※ネタバレしてます。

※ここで出てくるセリフは記憶をもとにした意訳です。正確な表現とは異なる場合があります。

犬鹿

メンタルが繊細さんにおすすめポイント

  • 上映時間が70分程度でコンパクト
  • 登場人物の葛藤に対し、力強く答えを出して前を向ける内容

あらすじ

あらゆる世界中のアイドルが集うスーパーミラクルアイドルフェスティバル。プリキュアたちは、アイアイ島で行われるこの祭典に招かれ、島の守り神・アマス様へ歌を奉納する準備を進めていました。  

しかし、突如現れた“謎の怪物”によって人々や自然が石に変えられ、プリキュアたちは過去のアイアイ島へと飛ばされてしまいます。

そこで出会ったのは、アイドルを嫌う少女・テラ。彼女との交流を通して、アマス様の過去や謎の怪物の正体、そして“推し”にまつわる切ない記憶が少しずつ明かされていきます。  

「好きにならなければ、こんなに苦しまなかったのに」「いつかいなくなる推しを好きになる意味はあるのか」──そんな問いに、プリキュアたちは優しく、でも力強く答えていきます。

誰かを好きになることの儚さと尊さ

物語の中心にあるのは、“推し”との別れにまつわる感情。  

アマス様と人間のアイドルの間にある“生きる時間”の違いは、誰かを好きになることの儚さと尊さを描いています。

アイドルが姿を消した理由を理解できず、悲しみから闇に落ちてしまうアマス様の姿は、誰かとの別れを経験した私たち自身にも重なります。  

「好きになった気持ちはなくらない。覚えていれば、ずっと一緒」──キュアアイドルの言葉は、過去の推しや大切な人との記憶をそっと肯定してくれるものでした。

ひろプリやわんぷりの活躍もしっかりと描かれ、最終回を迎えた後の彼女たちの姿を見ることができ、彼女たちも元気にしているんだ、とほっこりする場面も。  

(わんぷり好きの犬鹿にとって、寿命問題とわんぷりをからめているのを見て、「うわああ!」となってしまいました。)

アマス様の気持ちに引っ張られて辛くなる場面もありますが、上映時間は約約70分、とコンパクトで、繊細さんでも何とか頑張れる時間だと思います。

好きになった気持ちはなくならない

映画「キミとアイドルプリキュア♪」は、“推し”との関係や別れをテーマにした、優しく深い物語。  

誰かを好きになった記憶は、たとえ別れが訪れても、心の中で生き続け、自分の力になる──そんなメッセージが、やさしく、力強く描かれています。

悲しみを抱えたままでも、誰かを思い続けることは、きっと生きる力になる。  

プリキュアたちの言葉と行動が、観る人の心にそっと寄り添い、希望を灯してくれます。

繊細な読者にも安心しておすすめできる、やさしく深い一作。 

今の推しも、昔の推しも、私の中で生きている 

“推し”との記憶を大切にしながら、前を向いて歩いていく

──そんな気持ちにさせてくれる映画です。

犬鹿

映画「キミとアイドルプリキュア♪」おすすめです!

まさか、プリキュアで泣いてしまうとは思わなかったわ…。

エンドロール後にお楽しみがあるので、最後まで見てね。